イスカ切り
2022-09-24
「イスカ切り」と言うのは杭の頭を斜めに切り落とす形の名前で、
十数年前は建築現場で見かける事があったが、最近は滅多に見なくなった。
基礎の位置出しの時に「遣り方」(丁張り)を行わなくなったためと思われる。
イスカと言うのは鳥らしい・・・嘴が特殊な形をしていて・・・・、
切った杭の頭が、その鳥の嘴の形に似ているからだと聞いた事がある。
杭に何かがぶつかってしまったり、悪意で杭の頭を打たれたりすると、
高さや位置の基準がズレてしまい、建築工事に於いては大変なミスになる。
その為、セキュリティや自主管理のために目印として行っている。
機械を使う方が精度が上がり、品質も向上しているに違いないが・・・・、
こういう知恵の詰まった建築技術も大変興味深い。
・・・・でも、何年も見てない気がする・・・・。
営業工務 斉藤好幸