魔法の言葉
昨年末に西条市に移住して来ました。
2月から工務の仕事をさせて頂いております。よろしくお願いいたします。
こちらに来て「耳に残る言葉」のダントツ一位が「かまんの」です。
愛媛県民は、ごく当たり前に聞き流していると思うのですが・・・・・。
「かまんの?」意味はもちろん、「構わないでしょうか?」とか、「良いの?」
という、お伺いを立てる言葉で、相手の意向を尋ねるものです。
あくまでも立場的に言えば、下の者が上の者に、顔色を伺いながら・・・・、
「断られたらどうしよう」などと、おそるおそる・・・・という
シチュエーションの筈なのだが、そんな空気感は全くない。
頭の文字「か」にアクセントが有る事。4文字で短い事。発しやすい事。
これらが重なっているのか、言葉自体に勢いがある。
お伺いを立てているのに・・・勢いがある・・・・おいっ???
聞かれた方は「かまんよ」とか「かまん、かまん」と返しているのですが、
・・・・これもまた発する音的に勢いがある・・・。
そのうえ、間を置かず返すので、ほとんど掛け合いの状態、
かまうか、かまわないか、良いか、悪いかなど考えていない。
「かまんの?」
「かまん、かまん!」
その後、話されるであろう相談事や依頼事の詳細は些細な事で、
まずは勢いで合意に達する・・・・これが愛媛流か???
「かまんの?」「かまんよ」たった8文字で丸く収まる。
この地で生まれ育った人達は、当たり前すぎて気づいてないかもしれないが、
コミュニケーションを潤滑にする「魔法の言葉」で多大な恩恵を受けている。
あれこれ考える前に、大きな合意に達している・・・様に見える。
これから私も慣れていくでしょうし、恩恵を受けるのでしょうし、
魔法も掛けられるようになるかも知れない♪
斉藤