終わらない仕事はない
仕事を覚え始めたころ、現場でタイル屋さんと打合せをしていた時、
綺麗に仕上げるためには、手戻りしてやり直すのが良さそうだと言う話になった。
斉藤 「手戻りは、かなり大変ですよ。他の案ないかな?」
タイル屋「大変・・と言う事は、大変だけど出来ると言う事ですよね」
斉藤 「できないと言う事ではなく、出来るのは出来る・・・・・」
タイル屋「じゃあ、協力するんで、やりましょうよ」
・・・・・こう言われたら、やるしかない。
結局、手戻りして、やり直すことになったが、大変綺麗に仕上がった。
山のような書類を手渡されて、「これ、頼む」と言われた時、
「やらなくて良い」という選択肢がない限り「大変そうだ」と思ったり、
文句を言ったり、ため息をついてみたりする事は無意味だ。
そんな事をするヒマがあれば、一つでも処理する方が良い。
数が数えられるものは、必ず終わる。
それが幾日もかかったり、大人数が必要なのかもしれないが、
最初の1個から始めると、いずれ最後の1個にたどり着く。
やってみると意外と最初に思っていたイメージより楽だったりする。
仕事(やらなくて良いという選択肢がない事)に向かう時は、
「たいへんだぁ~」と感じるスイッチをOFFにして・・・・・、
「作業は何個あるんだろう?」と数えてみる事にしている。
数え終わった頃には、仕事が終わるイメージが出来上がっている。
工務 斉藤